fools rush in

@sinkin_shipのブログ

秋の夜長におすすめなタイドラマの話をするよ

タイドラマが熱い熱いぞと言い続けて気づいたら秋。

5月のステイホーム中にいわゆる「タイ沼」に頭からダイブしてはや半年。書こう書こうと思っていたタイドラマはいいぞ!!!!!!のブログです。

 

このブログではタイドラマ入門編として、

10/23現在Youtubeで日本語字幕付で視聴可能

なドラマのうち、個人的なおすすめ作品

Theory of Love    ※11/1以降要VPN接続

3 Will Be  Free

THE GIFTED

の3作品の全力プレゼンをします。

 

!注意!

タイドラマをまだ観たことのない方向けに、ある程度作品のテーマがわかるところまでのあらすじの紹介を含みますので、既にタイ沼興味あるな…とか、このドラマ観ようと思ってた!という方にとっては過度なネタバレとなる可能性が高いです。ぜひそのままドラマをご覧ください。

 

タイドラマの特徴※太字以外は興味がある人だけ読んで)

①多くはYouTubeで観られる(日本語字幕付き)

→近年の爆発的人気を契機に、日本企業が版権取得してジオブロックがかかる作品が相次いでいますが、多くの作品が今も公式にYoutubeにアップされており、ファン有志による日本語字幕付で視聴が可能です。

おそらく版権取得→ジオブロックの流れは今後加速していくと思われるので(これについては色々思うこともありますが)、そういう意味でも、"触れてみる"なら今がおすすめなタイミングです。これはコンテンツ全体が新規顧客獲得のための「いまだけ全巻無料キャンペーン!!!」をやっているようなイメージかな。

 

②1話が4分割されており視聴ハードルが低い

→これは多分わたしがタイドラマにハマったいちばんの要因だと思う。タイドラマは1話50分程度のところを、10分〜15分前後で区切って4分割でUPされています。オススメされたドラマを今から50分観るってなるとハードル高いけど、10分ならまあ隙間時間でちょっと観てみるか…ってなるでしょ?Youtube公開とも相まって、「最初の1クリック」のハードルがとにかく低いんですね。騙されたと思って1回クリックしてみてください。気づいたら今です。

 

③全12話完結をゴールとした緻密な脚本

→大体12〜3話完結。(3willbefreeは10話)基本的に最終話をゴールにした緻密な伏線が張り巡らされていて見応えがすごい。もちろん1話ごとの見せ場もあるのだけど、1話からゆっくりきっちり歩みを進めて最終話に着地するような作品が多いイメージ。かといって例えば真犯人が最終話まで分からないような引っ張り方もなく、良い意味で配信向きというか、そういう一気見に適したストーリーとYoutube視聴の相性の良さがヒットにつながったのかなと思う。

 

④拡張性がすごい

→ドラマの最終話はフィナーレではなく、むしろ新たな世界への扉に過ぎない。…と言わんばかりの膨大な関連番組・関連作品の豊富さ。これも全てYoutubeにて視聴可能。上記3作品はすべてGMMTVという制作会社の作品ですが、もし好きな作品が出来たら、YoutubeのGMMTVチャンネルをぜひ覗いてみてください。タイのバラエティは罰ゲームがエグい。醤油の一気飲みとかある("推しの腎臓が心配"という初めての感情を経験した)あと俳優さんがみんなとにかくSNS更新がマメ。気になる俳優さんが出来たら、インスタまで追いかけてみてください。

 

というわけで前段が長くなりすぎましたが本編です。

どれか1つ、どれか1作品で良いので観てみてくださいという愛を込めて!

 

Theory of Love(2019)

自分が主演の恋愛映画は思い通りにいかない…「映画」をテーマに、片想いの絶望と愛の証明を描く物語。

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愛を知るために、たくさんの恋愛映画を見たんだ

答えは見つからなかったけど、その映画の全てにお前を見つけた

しんどい。めちゃくちゃしんどいけどそのしんどさを愛してほしい。しんどい恋愛ドラマで泣きたい人におすすめ。

Third(サード)が恋をしたのは、同じ映画学部に通う親友、Khai(カイ)。恋愛に奔放で、そのくせ誰のことも本気で愛さない、自分のことしか好きじゃない酷いやつ。「恋愛よりもお前との友情が大事」と嘯いたかと思えば、舌の根も乾かないうちに新しい彼女を作ってThirdとの約束を平然と破る。どうせ叶わない恋ならば、このまま親友として、胸に秘めた想いを明かさずにいよう…そう思っていたはずのThirdの恋が、ふとしたきっかけで動き出す。

このKhaiは一見あまりにも酷い奴で、このドラマのしんどさの9割9分9厘は彼のせい。けれど同時に、その無法な振る舞いの中に抗い難い魅力がある、ずるい男なのもまた事実…何より厄介なのは、彼が「恋愛よりもお前との友情が大事だ」と言い出すとき、その言葉には1ミリの嘘もないところ。誰も愛せない彼だが友情にはとにかく篤く、時にKhaiのその親友への真心こそが"親友"の立ち位置にいるThirdを苦しめる。

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たくさんの浮名を流しながら、Khaiは決して恋に溺れない。それならばいっそ、親友としてこのまま一番側にいられたらそれでいいんじゃないか…?けれどささやかな幸せを享受して生きようとThirdが決意した途端、片想いのどん底に再度突き落とされる羽目になるのだ。ルームシェア中のThirdにKhaiは言う。「今夜は新しい彼女と過ごすから、悪いけどよそで夜を明かしてくれないか?」と…

ほんの1ミリ残されたわずかな希望と、その隣に果てしなく続く底なしの絶望。片想いという名の地獄を描く物語は、けれど唐突に折り返し地点を迎える。

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度重なる絶望の果てに、ついにThirdがKhaiとの決別を誓ったその瞬間、ドラマは突如としてKhaiが真実の愛を証明するための物語に変わる。まるで1枚の紙をぴったり真ん中で折り畳んだみたいに綺麗に呼応する、ThirdとKhaiの物語。怒涛の伏線回収の果てに、2人の恋が「Theory of Love」というタイトルに収束してゆく…

とにかくしんどくて身が切れるような恋を描くドラマですが、緻密な脚本と綺麗な伏線回収、なぜか絶対に嫌いになれないKhaiのブラックホールさ、そしてThird役のGunくんの美しい"泣きの演技"が本当に本当に素敵な作品です。

各話のサブタイトルが映画のタイトルになっていて、実際に有名映画のオマージュシーンがたくさん出てくるので、映画が好きな人にもおすすめ。

 

※すでに日本企業にて版権が購入されており、Youtube上の公開は、10/31(土)18:00をもってジオブロックとなることが決まっています。(以降もVPN接続を利用すれば引き続きYoutubeでも視聴可能)ぜひ今月の視聴をおすすめします…ぜひ、、、

 

 

また余談ですが、メインカップルKhaiとThirdを演じるOffくんとGunくんは「OffGun」としてドラマの外でも絶大な人気を誇ります。



最近公開された2人の新曲がめちゃかわダンスナンバーでオススメ。

彼らのバラエティ番組も同じくGMMTVのYoutubeチャンネルで全て視聴可能で、抱腹絶倒の企画盛り沢山なのでぜひ観てみてください…

あとおそらく近日続編の発表がありそう…ハマるなら今!!

 

3 Will Be Free(2019)※R18

男女3人、殺人からの逃亡生活。生と死の狭間で"自由"を求める旅路の果てに待っているものとは…「今まで見たことのないジャンルの作品と出会いたい」という人に絶対観てほしい。

人を殺したことを越えて、

何か私たち3人が繋がっているような気がするの

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マフィアの奥様との愛人関係が露見して命を狙われる男娼Neo、不可抗力で追手の殺し屋を逆に殺めてしまったダンスバーのマネージャーMiw、そして何故か現場に居合わせたマフィアの一人息子Shin。3人は追手として差し向けられた殺し屋たちから逃げるべく、遠い街を目指してひたすら車を走らせる。常に死と隣り合わせの逃亡劇は果たしてどこに向かうのか?3人が"自由"を手に入れる日は来るのか?という物語です。

この作品のポイントはなんといってもタイトル通り"3人"であること。Neo、Miw、Shinの3人は、置かれた境遇も違えばこれまで歩んできた人生も全く違う。けれど3人であることで、それぞれのバックボーンが単純な二項対立にはならないところに面白さがあると思う。「男と女」「強者と弱者」「マジョリティとマイノリティ」「持つものと持たざるもの」…それぞれがそれぞれの境遇に対して時に羨ましさを抱き、時に哀れみを覚え、時にそのバックボーンが育んだ強さを眩しく思う。

彼らが完全に理解し合えることはないかもしれない。それでも、たとえ痛む場所は違っても"痛み"を抱えて生きること、あるいは自分が自分として、他の誰でもないただ1人の人間として"自由"でありたいと願うこと。その真の意味を、この3人だけが過不足なく分かり合えた。息も切らせぬ展開を通して、彼らが分かり合うまでの過程が丁寧に描かれ、その絆の強固さに胸を打たれます。

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最初はバラバラで、生き延びるために同じ車に飛び乗っただけの3人が、唯一無二かつ不可侵の絆で結ばれていく…最後の最後までスリル満点、彼らは果たして逃げ切ることができるのか?

個人的には全て観終えた後に、米津玄師の"馬と鹿"の「これが愛じゃなければなんと呼ぶのか僕は知らなかった」という歌詞がめちゃくちゃ沁みるドラマだなと思います。

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全体を通してバイオレンスなシーンも多いなかで、映像の静と動、ほのぼのと殺伐、アップシーンと引きのシーンなどのメリハリが心地良くて、脚本だけでなく映像そのものがとても美しくて、繰り返し繰り返し観たくなる美しいシーンがたくさん。

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1人でも2人でもなく3人で着地する、他の誰も入り込めない"3人"だけの物語。特に"関係性"のオタクをするのが好きな人にもぜひ観てほしいなあ。

 

 

THE GIFTED (2018)

※物語の性質上あらすじ段階で特にたくさんのネタバレを含むので、できれば動画URLまでたどり着いたらそのままドラマを見てほしいです(プレゼンの放棄)

その名の通り"GIFTED"な高校生たちが、学園に潜む巨大な陰謀と闘う王道ダークファンタジー。いわゆる"考察系"ドラマとして絶大な人気を誇り、現在続編の「THE GIFTED GRADUATION」が絶賛放映中。

僕は自分一人で世界を変えられると思ってた

自分は誰よりも特別だと思ってた

でも今は、それが間違いだって知ってる

バンコクの名門校、リッターウィッタヤーコム校では各学年、成績順に1〜8クラスまでに分けられており、所属クラスによって校内で受けられるサービスや待遇の差などが厳格に定められている。そんな校内の格差社会に不満を募らせていた最下位8クラスのPang(パン)だったが、年に一度のクラス分けテストの結果、なんと1クラスよりもさらに上の特別クラス、選ばれしものだけが所属できる"GIFTED"クラスに入ることに…

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GIFTEDクラスに集められたのは、単にテストの成績優秀者…ではなく、それぞれに"GIFTED"な才能を持つ生徒たちだった。モノを消す能力を持つOhm、手に触れたモノの記憶が分かるNamtarn、あらゆる電子機器をハッキングできるWave…個性豊かな能力者と、自分がなぜGIFTEDクラスに選ばれたのかわからないPang。人より優れた「才能」を手にする彼らが、その才能を生かし、才能に救われ、そして才能の存在そのものに苦悩する。自らの才能と向き合うなかで、彼らはやがて"GIFTEDクラス"そのものに対する疑念を深めていく。果たしてGIFTEDクラスは一体何のために作られたのか?その謎を解き明かした先に待っているものとは…?

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1話ずつ、それぞれのGIFTEDな能力にフォーカスして進むお当番制ドラマ(…と思いきや、ではあるのですが)なので、いろんなカラーのストーリーがあって楽しいです。最初はみんなプライド高くてバチバチしてたのに気づいたら仲良くなっていくのも可愛い。みんなの能力を結集したらいろんなことができるね。これ以上はまじで全部伏線なので、とにかく観てほしい。

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特にKornの回(EP7)は青春キラキラからのジェットコースターぶりが好き…

 

ちなみに続編の「THE GIFTED GRADUATION」は毎週日曜22時にYoutubeプレミア公開にて放映中。考察要素も陰謀もクラスみんなの能力も何もかもパワーアップしていて目が離せません。日曜夜にテンションが上がりすぎて夜眠れなくなるので危険です…

 

 

以上、おすすめタイドラマ3選でした!!!!

 

おいでよタイドラマの沼!